大学等の研究成果をコア技術とする、開発型企業が主体で行う実用化開発を支援してくれる文部科学省の委託事業の一つ。中小企業やベンチャー企業が対象。
NexTEP-B、 NexTEP-A、NexTEP(一般タイプ)、NexTEP(未来創造ベンチャータイプ)の4つは、どれも、民間企業を支援する文部科学省管糖の事業で、JST(料学技術振興機構)が事務局となっています。
大学等の研究シーズの実用化開発を強力に支援し、イノベーションに挑戦する企業を応援する制度です(「大学等」とは、国公私立大学、高等専門学校、国立試験研究機関、国立研究開発法人等を指します)。
大学等の研究成果をコア技術とする、開発型企業が主体で行う実用化開発(実証試験・実用化開発といった出口寄りの開発フェーズ)を支援してくれます。医療分野を除く幅広い分野が対象です。
JSTが開発を企業へ委託する形になり、開発費は進捗に応じた先払いがなされます。共同申請はできませんが、開発要素を含まない工程の一部などを他企業に外注することは可能です。
【NexTEP-B】の特徴
・資本金10億円以下の企業が対象です。
・企業1:国2のマッチングファンド型の委託事業です。
・優先技術分野の指定はありません。
・他の3つと違い、通年募集ではありません。
【採択事例】
・耐熱合金性能向上のための熱処理技術
株式会社キグチテクニクス
本開発は、大型の急速冷却機構を有する真空熱処理炉を開発し、ガスタービンブレードに使用されている耐熱合金であるNi基超合金部品の材料特性(クリープ強度や熱疲労強度など)を改善させることを目的としたものである。これにより火力発電用ガスタービンや航空機用ジェットエンジンなどの効率向上による二酸化炭素削減を図り、日本のエネルギー産業、航空機産業の更なる活性化に寄与することを目指す
・超低損失ナノ結晶薄帯製造装置
株式会社東北マグネットインスティテュート
超低損失ナノ結晶材料は、鉄損が低く、飽和磁束密度が高いため、電力を運動エネルギーへ変換する際の鉄損を大幅に低減し、トランスでの電力輸送効率を改善できる。本新技術では、超低損失ナノ結晶薄帯の量産製造技術を確立、具体的には単ロール法における合金の溶解能力と冷却能力の向上により低コスト化を実現して、量産規模での市場導入を図るものである。※一部要約
・委託金額の上限
3億円
・補助率の上限
マッチングファンド型(企業1:国2) ※実質2/3
・委託事業期間(最長)
5年度
・中小企業向き
資本金10億円以下の企業が申請できる
・採択数
不明 ※採択予定数:若干数(2019年)- Txok
・採択率
不明(2019年)
【申請タイプ】
(委託事業)
・連携
大学等との連携は必要ですが、 複数企業の連名で申請することはできない。
・法認定等
法認定は不要。
・審査方式
一次審查(書類審查)を通過した申請者に対して、二次審査(面接審宜)が行われる。
・対象となる経費
直接経費(物品費、旅費、人件費,謝金、その他)、間接経費(直接経費の30%以内)、再委託費
【問い合わせ先 】
JST(国立研究開発法人科学技術振興機構) 産学共同開発部
TEL : 03-6380-8140 E-mail : jitsuyoka@jst.go.jp