日本発の革新的医療機器につながる技術・機器・システムの開発を目指す、AMEDによる委託事業です。産と学が連携し、かつ医師が参画した開発チームでの申請が必須。
AMEDの「オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト」の中の、最も初期フェーズのプログラムです。将来の医療の革新へとつながる有望な「技術シーズ」を発掘・完成させる①要素技術開発タイプと、原理実証を行うプロトタイブ機を開発する②機器開発タイプのどちらかで申請します。
どちらのタイプにおいても、提示されたカテゴリーのいずれかに入る内容の提案が対象となります。臨床研究あるいは、データ取得を主目的とする提案は対象外です。
2019年度に提示されたカテゴリーは下記のようになっていますが、2017年以来全く変わっていません。今後も大きく変わることはないと思われます。
<治療・予防的介入>
「将来の革新的な治療・予防につながる技術・機器及びシステムの開発」
<診断>
「同定されているターゲット(マーカーや症状)を測定するための診断技術・機器及びシステムの開発」
<計測分析技術>
「今までに知られていないターゲット(マーカーや症状)を解明するための計測分析技術・機器及びシステムの開発」
委託事業なので全額AMED負担であることに加え、間接経費も直接経費の30%と、好条件です。①は最大3年度、②は最大4年度と、長期に渡って研究の実施が可能です。
【採択事例】
①1450nm計測イメージングによる分子病理解析システムの開発研究
千葉大学/ディー・アール・シー株式会社
①高機能性ビニルアルコール系重合体を用いた革新的バイオ人工膵臓の開発
名古屋大学/株式会社クラレ/国立国際医療研究センター
東京工業大学/県立広島大学
①乳房再建用人工脂防の開発~自家脂防組織の再生を目指して
京都大学/グンゼ株式会社/滋賀医科大学医学部附属病院
国立循環器病研究センター
②腎臓の構造的・機能的修復を可能にする生体コラーゲン材料を用いた新しい注入用ゲル剤の開発
慶應義塾大学/JSR株式会社/産業技術総合研究所
・委託金額の上限
①7,800万円({直接経費2,000万円+間接経費(直接経費の30%以下)}×3年)
②2億6,000万円({直接経費5,000万円+間接経費(直接経費の30%以下)}×4年)※概算
・補助率の上限
委託(1/1)
・委託事業期間(最長)
①3年度②4年度
・中小企業向き
企業規模に関係なく申請できる。
・採択数
①7件②2件合計:9件(2019年)
・採択率
不明(2019年)
【申請タイプ】
(委託事業)①要素技術開発タイプ
(委託事業)②機器開発タイプ
・連携
産と学が連携し、かつ医師(臨床医)が参画した開発チームでの申請が必須。
・法認定等
法認定は不要。
・審査方式
書類審査に加え、必要に応じてヒアリングが行われる場合がある。
・対象となる経費
物品費、旅費、人件費・謝金、その他(研究成果発表費用、会議費、運搬費、機器リース費用、機器修理費用、印刷費、外注費、ライセンス料等)、間接経費(直接経費の30%以内)
【問い合わせ先】
AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)
産学連携部 医療機器研究課 医療分野研究成果展開事業
(先端計測分析技術・機器開発プログラム)
E-mail amed-sentan@amed.go.jp