~シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援~
何のための制度なの?
シード期の研究開発型ペンチャーが必要とする研究開発・事業化に必要な資金・活動を、VC(ベンチャーキャピタル)とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が協調支援することにより、将来のメガベンチャーとなる研究開発型ベンチャーを創出・育成するとともに、グローバルなネットワークを持つVCの日本での活動を活性化し、エコシステム(ビジネスで共存共栄していく仕組み)を強化することを目的とします。
どんな支援があるの?
NEDOが研究開発型ベンチャーを支援するVCを認定します。認定VCから出資を受けるベンチャー企業に対して、NEDOが実用化開発、事業プラン作成、市場調査等の事業化費用等を支援します。幅広い開発フェーズに対応するために2つのSTSのコースを実施します。
誰が利用できるの?
認定VCが出資するシード期研究開発型ベンチャーで、事業遂行する技術的能力、管理体制、処理能力、資金等があり、かつ、中小企業基本法の規定する中小企業であって、みなし大企業に該当しない法人です。
いつ利用できるの?
経済産業省所管の鉱工業技術で、具体的技術シーズであって研究開発要素があることが想定され、競争力強化のためのイノベーションを創出しうる事業です。【対象分野の例】
ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、航空宇宙(なお、原子力技術は対象外)
対象の経費は何?
1.条件:事業化に必要な、研究開発や実現可能性調査費用で、研究開発に直接必要な費用であり、本事業専用費用であること。
2.費目:機械装置等費(生産設備を除く)、労務費(研究員、補助員の人件費)、その他経費(消耗品費、旅費、外注費、諸経費)、共同研究費
いくらもらえるの?
補助率は、助成対象費用の2/3以下
助成額は、プレSTS[フェーズI]最大2,000万円以下
STS[フェーズI]最大7,000万円以下
問い合わせ先
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
イノベーション推進部
電話044-520-5173
申請手続きの進め方
1.公表された認定VCに連絡を取り、出資要請活動を実施します。
2.応募時までに認定VCの出資、または出資意向確認書発行を受けることで、e-Rad(府省共通研究開発管理システム)への登録後公募申請が可能となります。
3.公募申請後、NEDOで外部専門家による審査、応募者へのヒアリング等が行われ、助成する事業の選定、採択が行われます。
4.採択後事業開始し、助成期間終了後に実績報告書を提出することにより、所定の審査を経て助成金が支払われます。
5.事業期間終了後10年間は、毎年、NEDOへ事業化状況報告書を提出する必要があります。
ここがポイント!
余裕を持った資金調達計画をしましょう。

交付申請額(B)は、(A)の2/3以下で、上限7,000万円です。認定VCの出資額(C)は、(B)の1/2以上の金額とする必要があります。プレSTS[フェーズ1]の場合は、最大7,00万円のところを最大2,000万円と読み替える。
採択事例
1.医療機器製造業:東京都中央区S社
人工知能を用いたモバイル睡眠医療の高度化
2.睡眠センシング技術企業:東京都墨田区N社
IoTデバイスを用いた新規時差ポケ調整システムの共同開発等