〜介護と仕事の両立の支援〜
何のための助成金なの?
介護休業の取得・職場復帰または働きながら介護を行うための勤務制度の利用を円滑にするための取組をした事業主に対して助成金を支給します。介護と仕事の両立を支援し,雇用の安定に資することを目的としています。
どんなことをすればいいの?
1.仕事と介護の両立のための職場環境整備
(1)育児・介護休業法に規定する以下の①~⑥の全ての制度について労働協約または就業規則への規定整備
①介護休業
②介護休暇
③所定外労働の制限
④時間外労働の制限
⑤深夜業の制限
⑥介護のための短時間勤務等の措置
(2)介護に直面する前の従業員に対して制度の周知
2.介護休業の取得及び職場復帰並びに仕事と介護の両立のための勤務制度の利用を支援する措置を就業規則等に明文化し、労働者に周知
3.対象労慟者の介護支援プランの作成
4.介護支援プランに沿った介護休業の取得等
(1)介護休業の取得後、職場復帰
(2)介護制両立支援制度の利用(時差出勤・深夜業の制限・短時間勤務・在宅勤務)
対象となる労働者は?
【介護休業】
1.休業取得時介護休業を合計14日以上取得し、職場復帰した雇用保険被保険者(休業開始日の1か月以上前から雇用していること)
2.職場復帰時休業取得時の要件を満たした中小企業主が介護休業終了後3か月以上雇用した場合
【介護両立支援制度】
次のいずれかの1つ以上の制度を合計42日以上利用した届用保険被保険者。
(1)所定外労働の制限制度所定労働時間を超えて労働させない制度
(2)時差出勤制度1日の所定労働時間を変更することなく始業または終業時刻を繰り上げまたは繰り下げる制度を利用する労働者
(3)深夜業の制限制度交代制勤務等により所定内労働時間に深夜が含まれる労働者であり、制度利用開始日の前日から3か月間のうち12日以上深夜を含む勤務実績がある労働者
(4)短時間勤務制度1日の所定労働時間が7時間以上(所定労働時間が7時間未満となる日が1週ごとに2日以内の者に限る。)であって、1日の所定労働時間を1時間以上短縮する制度を利用する労働者
(5)介護のための在宅勤務制度介護のため合計42日以上の所定労働日数について在宅勤務を週1日以上利用する労働者
(6)介護休暇制度制度利用開始日から起算して6か月の間に25時間以上取得した労働者
(7)フレックスタイム制度42日以上の所定労働日に8割以上利用した労働者
(8)介護サービス費用補助制度労働者が負担した料金の5割に相当する額程度以上または10万円以上の額を補助したこと
いくら助成されるの?
1.介護休業を14日以上取得した場合
中小企業:285,000円(360,000円)
職場を復帰して3か月経過した場合
中小企業:285,000円(360,000円)
2.介護両立支援制度を42日以上利用した場合
中小企業:285,000円(360,000円)
※1中小企業事業主あたり、1年度5人までです。
※( )は生産性要件を満たす場合
問い合わせ先
都道府県労働局雇用均等室。
もしくは厚生労働省ホームページから、ホーム>政策について>分野別の政策一覧>子ども・子育て>職場における子育て支援>事業主の方へ>事業主の方への給付金のご案内をご覧下さい。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/ryouritsu01/
申請手続の進め方
1.仕事と介護の両立のための職場環境整備→介護支援プランによる支援を実施する旨の規定・周知→従業員が家族の介護に直面→介護支援プラン作成のための面談→介護支援プランの作成。この流れの後、実際に介護休業を取得するか、介護制度を利用するかした後、職場復帰し継続雇用1か月が経過したら申請できます。
2.申請期限
(1)介護休業取得時→合計14日の介護休業の最終日から2か月以内
(2)職場復帰時→介護休業終了日の翌日から起算して3か月を経過する日の翌日から2か月以内
(3)介護両立支援制度→合計42日の最終日の翌日から1か月経過する日の翌日から2か月以内
(介護休暇制度、介護サービス費用補助制度は制度利用開始日から起算して6か月を経過する日の翌日から1か月が経過する日の翌日から2か月以内)
ここがポイント!
1.介護支援プランは休業開始前に作成するのが原則ですが休業開始と同時並行で作成しても構いません。ただしプランに基づく業務の整理および引継ぎが行われないまま介護休業を取得した場合は支給対象となりません。
2.介護支援プラン作成には、「介護支援プランナー」の支援を無料でうけることができます。(参考:介護支援プラン策定マニュアル)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koy-oukintoujidoukateikyoku/0000138855.pdf